社会保険労務士の合格ラインの正体とは
社会保険労務士の難しい試験に受かるには、独特のコツがあるとしばしば噂されています。
実際に、社会保険労務士の試験には「合格ライン」という制度が存在します
(その合格ラインを超えたら自動的に合格する、という意味ではありませんが)。
どんな仕組みになっているのかここではっきりさせておきましょう。
社会保険労務士の試験の、俗にいう合格ラインとは、
実は毎回の試験の合格基準点のことを意味して用いられることが多い言葉なのです。
……よく、択一式問題については7割、選択式問題については6割の得点が
社会保険労務士の具体的な合格ラインだと書かれていますが、それだけではありません。
ここからが大事なのですが、合格ラインは、
最初からはっきりと決まっているのではなく、毎試験ごとに少しずつ点数が変えられます。
わかりやすく説明したいですから、ここでちょっとした例を出しておきます。
・平成22年度社会保険労務士試験合格ライン
1.択一式問題の合計点数が48点、ただし、全科目で4点は得点すること
2.選択式問題の合計点数が23点、ただし、全科目で3点は得点すること
注 「健康保険法」「厚生年金保険法」「社会保険に関する一般常識」は2点、
「国民年金法」は1点、必ず得点すること
・平成23年度社会保険労務士試験合格ライン
1.択一式問題の合計点数が44点、ただし、全科目で4点は得点すること
2.選択式問題の合計点数が23点、ただし、全科目で3点は得点すること
注 「労働基準法および労働安全衛生法」「労働者災害補償保険法」「国民年金法」
「厚生年金保険法」「社会保険に関する一般常識」は2点、必ず得点すること
たった1年で、ところどころ微妙に変わっていることがわかるでしょうか。
……大きく変わっている点は近年そんなにはありませんし、次回以降もだいたい
こういった合格ラインが社会保険労務士試験では定められるものと見て間違いないでしょう。
ここでわかることは、とにかく全試験科目で得点できるようにしておくこと、でしょう。
どれか苦手科目がある場合、そこを意識して克服して、何としても一定以上の得点力を
身につけてから試験に臨むことが絶対条件となります。